近代日本のキリスト者:その歴史的位相

編著者村松 晋 著
判型A5判
ページ数366 ページ
製本上製
発行日2020年12月
ISBN978-4-909891-06-8 C3016
定価4,950円(10%税込)
在庫あり

内容紹介

近代日本のキリスト者に通底する「天皇と日本をめぐる精神史」や昭和10年代のプロテスタントをとらえた「『日本的基督教』という磁場」を、時代社会をふまえて内在的に解き明かす。また、民衆や女性に寄り添いつつ国家と対峙した「無名」キリスト者を発掘し「『地の塩』の群像」として描き出す。かくして浮かび上がるキリスト者の相貌を積み重ねていくことで、近代日本思想史ならびに日本プロテスタント史に新たな視角を提示する。

編著者プロフィール

村松 晋 (むらまつ・すすむ)
1970年生まれ。長野県出身。1993年3月埼玉大学教養学部歴史学コース卒業。2000年3月筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科史学専攻修了、博士(文学)。
東京都立航空工業高等専門学校、東京家政学院筑波女子大学各非常勤講師を経て、2004年4月聖学院大学人文学部日本文化学科専任講師。2008年4月同准教授。2013年4月より同教授。専攻は近代日本思想史・精神史、日本プロテスタント史。
[著書]『三谷隆正の研究――信仰・国家・歴史』刀水書房、2001年。『近代日本精神史の位相――キリスト教をめぐる思索と経験』聖学院大学出版会、2014年。
[分担執筆]千葉眞編著『平和の政治思想史』おうふう、2009年。梅津順一、小野塚知二編著『大塚久雄から資本主義と共同体を考える』日本経済評論社、2018年。

目次

第一部 天皇と日本をめぐる精神史
  第1章 近代日本のキリスト者と〈自由〉の位相――柏木義円と「天皇の赤子 」論
  第2章 住谷天来の〈抵抗〉とその志
  第3章 南原繁の精神史的考察――その国民的使命観をめぐって

第二部 「地の塩」の群像
  第4章 川西実三の視座――新渡戸・内村門下の「社会派官僚」をめぐる一考察
  第5章 二瓶要蔵の信仰と思想
  第6章 晩年の住谷天来――その志を支えた世界をめぐる一考察
  第7章 深津文雄の思想と行動――「いと小さく貧しき者に」

第三部 「日本的基督教」という磁場
  第8章 南原繁の「日本的キリスト教」構想
  第9章 関根正雄における「日本的基督教」とその射程
  第10章 戦後無教会キリスト教と西田哲学――量義治と「日本的基督教」