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<スピリチュアルケアを学ぶ>シリーズ
スピリチュアルな存在として : 人間観・価値観の問い直し
シリーズ最終巻。ケアの実践に先立って、スピリチュアリティの観点から人間観・価値観を問い直す一冊。 〈スピリチュアルケアを学ぶ〉シリーズが立ってきた基盤は、単なる理論的探究ではありません。「いのち」の場での苦難の中で生きる人間を常に意識してきました。学問のための研究ではなく、悩める人や病床で苦しむ人と共に生きるための研究を目指すものです。 傷ついた「いのち」を癒やし、「いのち」の本来のあり方を回復し、「いのち」を輝かせるためにスピリチュアルケアがいかに貢献するか、という問題を扱っています。 -
教育・芸術・文学
ヘルスプロモーション : 健康科学
これまでの健康教育が、人を対象として、知識・態度・行動・ライフスタイルの変容を目的としていたのに対し、「ヘルスプロモーション」は人を取り巻く環境への働きかけをも目標とする。健康に役立つさまざまな行動や、生活状態を改善するための教育や環境改善などへの支援も重要である。本書はこの理念に基づき、生涯にわたって必要とされる、健康科学の基礎知識をまとめている。 心身をとりまく状況や保健・環境政策を知って、自身と未来の家族・社会のための健康を考えるための一冊。 -
社会科学
安全という幻想 : エイズ騒動から学ぶ
なぜ日本の血友病患者にエイズ感染が広がり、そのことについての誤った責任追及が行われたのか。 エイズ政策の意思決定にかかわり、日本社会の危うさと病理を実感し続けてきた当事者が30年越しに綴る、悲劇を繰り返さないための政策提言。 前書きなど あれだけの悲劇を経験したのだから、私としては、日本においてもいつか問題の全容について客観的にリビューが行われることを期待していた。しかし、残念ながら日本ではそれは行われることはなかった。私の命も先が短くなったので、そのきっかけづくりだけでもしたいと思い、本書を書く決心をした。 -
福祉・心理
ヘンリ・ナウエンに学ぶ : 共苦と希望
ヘンリ・ナウエンは現代人の孤立・孤独・霊的渇きをどう理解し、それに応えるためにどのようにアプローチしたか。彼の私たちへのコミュニケーションのスタイルは何か。どうしてそれが私たちの魂を奪い、感動を与えるのか。素晴らしい著作群の背後にある創作の秘密をさぐる。ナウエンの霊性や思想の理解、相手と影響し合うコミュニケーション方法の理解に役立つ一冊となっている。 -
社会科学
人間としての尊厳を守るために :国際人道支援と食のセーフティネットの構築
ヨハン・セルス氏は、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)駐日代表として難民支援にあたっている。チャールズ・E・マクジルトン氏は、自ら日本の「困窮者」としての生活を送り、「セカンドハーベスト・ジャパン」というNPOを立ち上げ、食べ物を必要としている人々に食料品を提供する活動を展開。本書は人間の尊厳に立ち、人間の尊厳に向かう「当事者」として活動する2人の講演をもとにまとめられている。 -
日本のキリスト教
史料による日本キリスト教史
キリシタン時代から現代に至るまでの,日本におけるキリスト教の受容と展開をわかりやすく素描した「歴史篇」と,手に入りにくい原史料から日本のキリスト教を読みとく「史料篇」からなる.原史料にあたりながら読み進められるように工夫されている.この一冊で,日本のキリスト教の歴史について基礎的知識が得られる恰好の入門書である. -
<福祉の役わり・福祉のこころ>シリーズ
「いま、ここで」のかかわり
石川到覚氏の「宗教と福祉」には、仏教における人間観、仏教福祉の援助にかかわる実践理念と仏教ソーシャルワークの再構築への試みが語られており、柏木昭氏の「特別講義 人間福祉スーパービジョン」は、40年以上にわたるグループスーパービジョンの継続・実践の経験に裏打ちされた内容。一見、異なる考察のように感じられるが、両者とも福祉における「いま、ここで」のかかわりについての考察である。共感から出発して寄り添い、協働していく福祉の姿勢が求められる。