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哲学・思想
自由と結社の思想:ヴォランタリー・アソシエーション論をめぐって
アメリカの著名な神学者・社会倫理学者,ジェイムズ・ルーサー・アダムスの社会理論・社会倫理に関する主要論文集.本書が提起する問題は,「自由主義」と「自由主義的宗教」の再検討にとっても,現代の人間の自己理解にとっても,また人間と共同体,神と人間性,歴史と社会倫理の関係について展開されている学問的論争にとっても有効性を持つ問題である.
教育・芸術・文学
キリスト教学校の再建:教育の神学 第二集
現代日本における多くの教育的課題の中で,キリスト教学校の教育的意義を神学,歴史学,教育学,思想史など,さまざまな領域の研究者が論ずる.
社会科学
単税太郎C・E・ガルスト:明治期社会運動の先駆者
1883年(明治16年)来日,1898年東京で没したアメリカ・ディサイプルス派の宣教師C. E. ガルストの足跡をたどる.当時まだ鉄道も開通していない秋田への伝道,農学校出身の知識を活かしての農民たちとの交わりを通して,農村地域の貧困を知り,土地だけに課税すべきとする土地単税論を主張.みずから単税太郎を名乗り,黎明期日本の社会運動家と交流し,多くの影響を与えた.明治期のキリスト教と社会運動との関わりに新たな頁を加える.
ヴェリタス叢書
オリヴァー・クロムウェル : 神の道具として生きる
ピューリタン革命の中で,クロムウェルの信仰に裏付けられた議会での発言や画期的な軍政改革など,めまぐるしく変化する政治情勢の中での行動と思考を追う書き下ろし評伝.時代背景や思想状況の解説も詳しくまた平易に述べられており,イギリス・ピューリタン革命,クロムウェルとその激動の時代を理解する格好の書.
日本のキリスト教
日本プロテスタント史の諸相
日本プロテスタント史研究会員による書き下し論文集.
ヴェリタス叢書
主の祈り : キリスト入門
著者が牧会する滝野川教会で行った「主の祈り」講解説教.また,東京神学大学での講演「祈りについて」,敗戦を契機に著者自身キリスト者になってゆく心の旅「キリストへの道」を付す.祈りという最も宗教的な行為に神学的考察を加え,一般に考えられている〈祈り〉とは全く異なるキリスト教の祈りの独自性を明確に指し示す.
社会科学
日本社会政策の源流:社会問題のパイオニアたち
明治・大正初期の社会問題や社会政策の啓蒙家・運動家たちの各人の思想と活動をつぶさに追い,日本の社会政策形成の先駆者たちの姿を生き生きと描く.
日本のキリスト教
神道学者・折口信夫とキリスト教
折口信夫はユニークな神道学者であった。日本の伝統的宗教である神道を、太平洋戦争敗戦後、キリスト教をモデルとして大胆な構造改革を試みたのである。本書はこの折口信夫の「戦後神道論」を軸に、日本とキリスト教の関りを論じる。 第一部 折口信夫の思想構造とその性格 国学者としての折口信夫/折口信夫の神観――まれびと論/第二部 折口信夫の戦後神道論とキリスト教 ほか。(平成6年度文科省科研費交付図書)
キリスト教思想
歴史としての啓示
神の啓示を客観的な歴史的事実の中に見ようとする「歴史の神学」の立場を明確にした論争の書.啓示を超歴史的なものと理解する立場(バルトを含む)と実存論的にとらえる立場(ブルトマン)に対して,創造から終末にいたるまでの普遍的な歴史過程全体が啓示の場所であるとし,啓示は神が「直接的に自己を顕示する」ものではなく,歴史過程において「間接的に自己を啓示する」と主張する.
社会科学
アジアの問いかけと日本:あなたはどこにいるか
著しい経済成長をとげる東アジア,東南アジアの国々の政治・経済情勢を分析,その成長の背 後にある社会的矛盾の増大を報告し,日本の果たすべき役割と責任を明らかにする.
社会科学
社会改革への道五十年
日本の社会政策を原理的に検証し,キリスト教倫理に裏付けられた新しい社会策理論を打ち立てた著者の研究と活動をたどる.
哲学・思想
光の子と闇の子 : デモクラシーの批判と擁護
アメリカの政治倫理学者,R. ニーバーの主著の一つである本書は,デモクラシーという,現代世界において,再考を求められている思想原理を批判し,擁護する.権力が対立し,政治と経済が相剋する現実にあって,正義と自由を確立するためには,いかなる指導原理が存在するのか.人間の悪の問題の把握において深い洞察を欠いているマルクス主義,デモクラシー思想の楽観主義を批判し,キリスト教思想に基づくデモクラシー原理の正当性を弁護する.投稿のページ送り