編著者 | 永岡 薫 編著 |
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判型 | A5判 |
ページ数 | 398 ページ |
製本 | 上製 |
発行日 | 1998年02月 |
ISBN | 978-4-915832-20-8 C3031 |
定価 | 5,720円(10%税込) |
在庫 | あり |
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内容紹介
リンゼイは,E. バーカーと並ぶ20 世紀におけるイギリス政治哲学者の双璧で,オックスフォード大学の副総長もつとめたが,わが国では彼のイギリス・デモクラシー論については知られているものの,政治哲学の基礎にある学問の拡がりについてはほとんど知られていない.本書はリンゼイのひととなりと幅広い思想を多彩な執筆者によって紹介した初の研究書である.(平成9年度文部省科研費交付図書)
編著者プロフィール
永岡 薫 (ながおか・かおる)
1922年生。早稲田大学政治経済学部卒業。現在、聖学院大学大学院教授、滋賀大学名誉教授、経済学博士(京都大学)。
古賀敬太 (こが・けいた)
1952年生。早稲田大学政治経済学部卒業。京都大学大学院博士課程修了。現在、大阪国際大学政経学部教授。
川田 殖 (かわだ・しげる)
1931年生。国際基督教大学教養学部卒業後、京都大学文学部哲学科卒業、同大学院博士課程退学。現在、恵泉女学園長。
山本俊樹 (やまもと・としき)
1930年生。国際基督教大学大学院修士課程修了。ケンブリッジ大学英文学科留学。現在、恵泉女学園大学教授(英文学)。
岩村太郎 (いわむら・たろう)
1955年、東京に生まれる。慶応義塾大学文学部哲学科倫理学専攻卒業。同大学院文学研究科修士課程修了(哲学科)。エディンバラ大学大学院神学部修了(組織神学専攻、M.Th.)。慶応義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学(哲学科倫理学分野)。現在、恵泉女学園短期大学助教授、慶応義塾大学非常勤講師。
田中豊治 (たなか・とよじ)
1926年生。1953年東京大学経済学部卒業。1959年同大学院社会科学研究科(経済史学専攻課程)博士課程修了。1964年経済学博士(東京大学)。千葉大学教授、大東文化大学教授を歴任。現在、聖学院大学総合研究所客員教授。千葉大学名誉教授。
近藤勝彦 (こんどう・かつひこ)
1943年生。東京大学文学部哲学科卒業。東京神学大学大学院修士課程修了。テュービンゲン大学神学部に留学。1977年、神学博士(テュービンゲン大学)。現在、東京神学大学教授。
ドルシラ・スコット (Drusilla Scott)
A・D・リンゼイの長女。『A・D・リンゼイ伝』(A.D. Lindsay: a Biography)の著者。他に哲学者マイケル・ポラニーについて著書もある(Everyman revived: the common sense of Michael Polanyi)。
今関恒夫 (いまぜき・つねお)
1939年生。慶応義塾大学経済学部卒業。同大学院経済学研究科修了。1988年経済学博士(慶応義塾大学)。現在、同志社大学文学部教授。
大澤 麦 (おおさわ・むぎ)
1963年生。1987年慶応義塾大学法学部政治学科卒業。1993年明治学院大学大学院法学研究科博士後期課程修了につき、法学博士号取得。専攻はヨーロッパ政治思想史。現在、明治学院大学非常勤講師、聖学院大学総合研究所特任研究員。
大谷惠教 (おおたに・しげのり)
1925年生。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。早稲田大学社会科学部教授。1996年3月定年退職。現在、早稲田大学名誉教授。
安原義仁 (やすはら・よしひと)
1948年生。広島大学大学院教育学研究科博士課程中退。教育学修士。広島大学大学教育研究センター助手、国立教育研究所研究員、同室長を経て、現在、広島大学教育学部助教授(西洋教育史担当)。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
第一部 A・D・リンゼイの人間観
1 A・D・リンゼイの目指したもの――リンゼイの歩んだ道とキリスト教 (山本俊樹)
2 リンゼイの人間観――プレインな人間 (古賀敬太)
第二部 リンゼイの思想的背景
3 リンゼイとプラトン――善のイデア論をめぐって (川田 殖)
4 リンゼイとカント――実践理性の優位をめぐって (岩村太郎)
5 リンゼイとヴェーバー――「市民的なるもの」をめぐって (田中豊治)
6 リンゼイとトレルチ――宗教と政治の問題をめぐって (近藤勝彦)
第三部 リンゼイのデモクラシー思想
7 A・D・リンゼイとデモクラシー思想――デモクラシーの土台にあるもの (ドルシラ・スコット/山本俊樹 訳)
8 リンゼイのデモクラシー論とピューリタニズム――教派的小集団とデモクラシー成立の社会的条件 (今関恒夫)
9 リンゼイのホッブズ解釈――リンゼイのデモクラシー理論への手掛かりとして (大澤 麦)
10 リンゼイのデモクラシーの基本理念観――W・リップマンとの関連において (大谷惠教)
11 イギリス・デモクラシーの政治哲学的背景――一九四〇年のBBC放送講演にそって (永岡 薫)
第四部 リンゼイと大学改革
12 A・D・リンゼイとイギリスの大学教育改革――オックスフォードからキールへ (安原義仁)
13 A・D・リンゼイと占領下ドイツの大学改革――ドイツ大学改革検討委員会を中心に (安原義仁)
A・D・リンゼイ著作一覧