「文明日本」と「市民的主体」:福沢諭吉・徳富蘇峰・内村鑑三

シリーズ聖学院大学研究叢書1
編著者梅津順一 著
判型A5判
ページ数288 ページ
製本上製
発行日2001年03月
ISBN978-4-915832-38-3 C3012
定価6,380円(10%税込)
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内容紹介

開国と明治維新は,近代日本の為政者と人民に思想的に大きな課題を突きつけた.それは日本の目指す政治体制,為政者の役割,人民の生き方,あるいは国際社会における自国の位置付けを,世界に向かって「理解されるもの」として語る必要からであった.本書では,「文明日本」と「市民的主体」の二構想を諭吉・蘇峰・鑑三の思想を通して明らかにする.

編著者プロフィール

梅津 順一(ウメツ ジュンイチ)

東京大学大学院経済研究科博士課程満期退学。経済学博士(東京大学)。聖学院大学政治経済学部教授を経て、現在、青山学院大学教授。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はしがき
序論――出発点としての福沢諭吉
第一章 「伝統日本」から「文明日本」へ――「文明論之概略」の一分析
第二章 徳富蘇峰における「将来の日本」と「平民道徳」――福沢諭吉の継承と批判
第三章 明治日本における「中等階級」の探求――諭吉と蘇峰
第四章 「膨張的国民」と「真正の日本人」のあいだ――日清戦後の蘇峰と鑑三
結論――「市民的主体」という課題