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キリスト教思想
歴史と神学 下巻
本書は,大木教授の影響の広がりとその影響の強さが物語られているだけでなく,ここには領域を越えた対話を生み出すひとつの思想空間が形成されていることが提示されている.内容は,第Ⅰ部 組織神学とその周辺,第Ⅱ部 聖書神学,第Ⅲ部 歴史と神学,第Ⅳ部 社会と思想,第Ⅴ部 文学と神学,の五部構成.執筆陣の専門分野は,神学にとどまらず,文学,政治学,法学,経済史,など多彩である.
教育・芸術・文学
キリスト教学校の形成とチャレンジ : 教育の神学 第三集
21世紀を迎え,大学だけでなく学校制度そのものの変革が求められている.日本の教育界においてキリスト教学校は歴史的にどのような使命を持ち,キリスト教に基づくどのような教育を実現していくのか.このような問題意識から研究会を継続している「学校伝道研究会」は,その成果を論文集としてまとめ,本書は第三集になる.現代の国家,社会の中でキリスト教学校の使命と幼児教育から高等教育にいたるまでのキリスト教育の実践に焦点をあてる.
社会科学
シカゴ:大都市政治の臨床的観察
『政治権力』などの著作で知られる,アメリカ現代政治学の始祖,メリアムによる都市行政論の古典.急激に膨張する大都市の成長過程に,どのような政治機構,政治活動,人間組織が現れてくるのか,政治権力がどのようにして誕生してくるのかを詳細に描く.メリアム自身の市議会議員経験6年を含む28 年のシカゴ在住の体験をもとに書かれたもので,メリアム政治学の原形とみなされる書.
<A Theology of Japan>シリーズ
Church and State in Japan Since World War II
The symposiasts included Noriyoshi Tamaru(Professor Emeritus, Tokyo University)from Japan, F. W. Graf(Professor, Munich University)from Germany, and W. J. Everett(Professor Emeritus, Andover-Newton Theological Seminary)from the United States. This issue includes all of their presented papers as well as the responses to them.
福祉・心理
人生の危機における人間像 : 危機からの創造をめざして
人生の途上で人はさまざまな精神的危機に遭遇する.配偶者,子どもなど愛する人々との離別あるいは死別,財産や名誉,地位,役割などの喪失,病気や障害,あるいは死への直面である.人はどのようにその危機を受け止め,生き方を創造できるのか.モリス・シュワルツ,キューブラー・ロス,宮沢賢治,ポール・トゥルニエなどのライフヒストリーをたどる.
リンゼイ著作シリーズ
キリスト教諸教会とデモクラシー
近代デモクラシーの思想的起源には,フランス革命と,イギリス革命に求める二つの流れがある.リンゼイは,ピューリタン革命の中に生まれた「集いの意識」「共同思考」また「討論」によってこそ自由な批判が可能となり「公共空間」が形成され,非合理で感覚的な大衆プロパガンダから自由であることが可能となる,と主張する.
キリスト教思想
歴史と神学 上巻
日本にとどまらず世界の神学,また社会倫理,教育の分野で大きな影響を与えてきている大木英夫教授の喜寿を祝う献呈論文集.大木教授の神学,思想は「正典としての聖書に基づきつつ,社会変動の歴史的動向を洞察しその上で人間と世界,また日本の現実の深層次元に肉薄する衝撃力に富んだ思想である.その内容はエネルギッシュな『政策力』となって展開されるところにその真骨頂がある」(献呈の辞).その影響を直接的に間接的に受けた内外の44 名による論文集である.
聖学院大学研究叢書
地域に求められる人口減少対策:発生する地域問題と迫られる対応
人口減少は住民という縮んでしまうパイの奪い合いを意味し,自治体の淘汰に繋がりかねない.しかしこの危機感は特に東京都市圏に含まれる自治体の間で芽生えていない.本書は,自治体へのアンケート調査をもとに,「人口減少期に対応する意識と政策」を分析し,人口減少というこれまで自治体が前提としてきた人口増加とはまったく異なるシナリオを提示.
<A Theology of Japan>シリーズ
A theology of Japan: Origins and Task in the Age of Globalization
This first volume of the monograph series, A Theology of Japan explores a theology that arose in post-war Japan and moved out to Asia and the rest of the world. It also considers from a theological perspective the sixty years following the end of the war.
キリスト教思想
ニーバーとその時代 :ラインホールドニーバーの預言者的役割とその遺産
「預言者的現実主義者」として,アメリカの神学者だけでなく,政治学者また政治家たちに多大な影響を与えたラインホールド・ニーバーの伝記.数多くのニーバーの伝記の中でニーバーの思想の意味をニーバーの生きた時代・社会との関連を明らかにしながら解明する「バランスのとれた伝記」として高く評価されている.写真8頁.
教育・芸術・文学
私学としてのキリスト教大学:教育の祝福と改革
現代の社会が求める人材の養成のために,大学はどのような教育を実施すべきなのか,大学はどのような機能を果たせるのか.「私立大学」は,この変革の要請にどのように応え,「建学の理念」にたった高等教育を提供できるのか.筆者は本書で,東北学院大学学長として取り組んできた「現代における私立大学としてのキリスト教大学の意義とは何か」という根本問題に答える.
キリスト教思想
公共神学と経済
宗教の機能を個人の敬虔の問題として矮小化する傾向と宗教をだれにも与えられている真理の問題として拡散させる方向に対して,著者は,キリスト教神学の伝統から,「スチュワードシップ」という概念を展開し,キリスト教信仰は,公的領域に関わり,現代の政治・経済の複雑な課題に対しても,「解釈的で規範的なガイドラインを提供する」ことを論じる.著者は,プリンストン神学大学院教授.投稿のページ送り